資料室

日ごろ参考にしているWebサイトや雑誌などをご紹介します。

総合情報サイト

@IT - アットマーク・アイティ

IT技術者や管理者を対象とした高度な解説記事が満載のWebサイトです。ソフトウェアだけでなく、チップセットやバスの解説、PCやプロセッサの歴史など、ハードウェア関連の情報も豊富です。また、各フォーラムに会議室も用意されています。ITエンジニアのスキルアップ/キャリアアップを応援するフォーラム(Engineer Life)では、立場の異なるエンジニアの人生観をうかがうことができます。

Engineer Lifeフォーラムは@IT自分戦略研究所に移転しました。

IT Pro

日経BPが運営するIT分野の総合情報サイトです。一部を除いてコンテンツの閲覧には会員登録が必要ですが、日経BPの技術誌に掲載された記事が公開されることもあり、情報収集には欠かせないサイトです。姉妹サイトのBizTechもときどきチェックしています。

ITmedia (旧ZDNet Japan)

ソフトバンクパブリッシングの子会社が運営するIT分野の総合情報サイトです。業界の最新ニュースや企業の動向は、まずここでチェックしています。海外のニュースもいち早くリリースされますし、特集記事やコラムなど、コンテンツも充実しています。

本家ZDNetはこちら → ZDNet U.S. [英語] / ZDNet Japan [日本語]

CNET Japan

CNET Networksの日本法人が運営するIT分野の総合情報サイトです。企業の意思決定者やITマネージャをターゲットに情報を提供しているそうで、海外・国内のIT関連ニュースを始め、CNET Networksが所有するWebサイトの翻訳記事が充実しています。ZDNetも系列的にはCNET Networksの傘下にあるようです。

本家米国CNETはこちら → CNET.com [英語]

Windows

Microsoft Developer Network [英語] / [日本語]

Microsoft社(日本法人はマイクロソフト)の公式な技術情報サイトです。好むと好まざるとに関わらず、Windowsで飯を食う者として、同社の動向には常に目を光らせておく必要があります。

欲しい情報は、とりあえず日本語サイトで当たりをつけて、必ず英語サイトで確認します。日本語に翻訳されるのを待っていてはチャンスを逃してしまいますし、誤訳や情報不足の心配もあります。もちろん、英語サイトだからといって必ずしも正確な情報が記載されているとはかぎりませんし、日本語サイトに固有の情報もたまにはあります。そういった匂いを嗅ぎ分けられるように、普段から感覚を磨いておかなければなりません。

マイクロソフト ニュースグループ

Microsoft社のニュースサーバーには、各製品・開発言語ごとに分類された多数のニュースグループがあります。もちろん日本語もOKで、初心者からベテラン技術者まで、ユーザー同士の活発な情報交換が行われています。当事務所のスタッフもVisual C++Visual BasicVisual Studio .NETなどのグループに出没しています。

CodeGuru [英語]

Jupitermedia社(日本法人はインターネットコム)の運営するWebサイトの一つ、EarthWebの傘下にある、Windowsプログラマのコミュニティサイトです。Windowsプログラミングのこつ、テクニックやトリックが盛りだくさんです。アイデアに詰まったら、まずはここを覗いてみましょう。きっと解決の糸口が見つかります。Jupitermediaはほかにも多数のサイトを抱えていますから、いろいろと探し回ってみるのも楽しいかもしれません。

The Code Project [英語]

比較的新しいWindowsプログラマのコミュニティサイトで、ここにもたくさんのソースコードが投稿されています。当事務所が現在注目しているWTL(Windows Template Library)関連の記事がCodeGuruよりも充実しています。

InstallSite [英語]

インストーラ開発者のためのコミュニティサイトです。Windows InstallerやInstallShieldなど、インストーラの開発に関連した情報が集められています。Windows Installer用オーサリングツールの解説やWindows Installer エンジンのバグ情報も掲載されています。

C/C++プログラミング

SGI Standard Template Library Programmer's Guide [英語]

SGI社によるSTL総合情報サイトです。自由にダウンロード可能なSTLの実装も提供されています。SGIのSTL実装は、ハッシュ連想コンテナなど標準以外の強力なコンポーネントを含んでいます。

STLport [英語]

STLportによるSTL実装は、SGIのSTL実装をベースに移植性の向上を図ったもので、多くのコンパイラに移植されています。Borland C++Builderに付属するSTLも、このSTLportによる実装です。SGI同様、ライブラリを自由にダウンロードできます。

Boost C++ Libraries [英語]

標準C++ライブラリのさらなる強化に向けて、C++標準化委員会のメンバーの一部が始めた活動です。ジェネリックプログラミング(generic programming)を追求し、ライブラリを「事実上の標準」に仕上げることで、そのライブラリが将来の標準化で採用されることを目論んでいます。

Fixes for Library Bugs in VC++ V5.0/V6.0 [英語]

これまでVCにはDinkumware社によるSTLの実装が付属していました。しかし、著作権に絡む訴訟のあおりを受けて、古いコードのままずっと凍結されていました。このページには、そのVCのSTLを修正するための情報が掲載されています。ただし、修正は利用者の責任で行う必要があります。

Javaプログラミング

Eclipse [英語]

Eclipseは、Javaで記述されたオープンソースの統合開発環境です。多数のプラグインで構成されており、Javaだけでなく、C/C++などでの開発にも使えるようになっています。また、多くのツールベンダがEclipseへの対応を進めており、モデリングツールの統合も期待されています。

ソフトウェア開発

developerWorks [英語] / [日本語]

IBM社(日本法人は日本アイ・ビー・エム)が運営するソフトウェア開発者のコミュニティサイトです。Java、Linux、XMLなど、テーマごとに多数の記事が掲載されています。

alphaWorks [英語] / [日本語(休止中)]

IBM社では、自社の技術を研究・試作段階からいち早く公開し、世界中の企業や開発者からのフィードバックを得ながら製品化を行っています。alphaWorksには、IBM社が現在開発を進めている様々な技術が、惜しみなく掲載されています。

オブジェクトの広場

オージス総研が運営するオブジェクト指向技術の情報サイトです。オブジェクト指向の基礎やUMLを使ったモデリングを分かりやすく解説した記事がたくさんあります。

オブジェクト倶楽部

永和システムマネジメントが運営するオブジェクト指向技術の情報サイトです。UMLをテキストで表現するU言語なるものが提案されており、興味を引かれます。XP(eXtreme Programming)のコミュニティサイトもあり、各種ドキュメントの翻訳が掲載されています。UMLモデリングツール Jude、JavaライクなマルチスレッドプログラミングをサポートするC++クラスライブラリ ThreadJackなど、フリーウェアもいくつか公開されています。

Enterprise Architect [英語] / [日本語]

Enterprise Architectは、SparxSystems社(日本法人はスパークスシステムズジャパン)が開発したUMLモデリングツールです。とても個人には手の出せないような高価なUMLモデリングツールが多い中で、低価格でありながら某有名ツールにも引けを取らない機能を備えているのが特徴です。2週間〜1ヶ月の間隔で最新版がリリースされています。メールや掲示板を通じてのサポートになりますが、ユーザーからの質問にはとても丁寧に対応しています。今後の開発計画も公表されており、さらなる機能の向上が期待できます。

組み込みシステム

組み込みネット

CQ出版社が運営する組み込み業界/エレクトロニクス業界のコミュニティサイトです。業界ニュースやコラムはもちろん、掲示板(女性限定の掲示板あり)も覗いてみてください。最近は女性エンジニアが増えてきたとか、子育ての相談とか、エンジニアの実態がうかがえます。

TRON Project

TRON(The Real-time Operating system Nucleus)は、東京大学の坂村健教授によって提案されたコンピュータOS仕様です。TRONの基礎技術の一つ、組み込みシステム用リアルタイムOS仕様(ITRON; Industrial TRON)は、業界に広く普及しています。ほかにも、パソコンやワークステーション用のOS仕様(BTRON; Business TRON)、電子機器のヒューマンインタフェースの標準ガイドラインなど、多くの研究が進められています。

ユーザビリティ

ラプラス取説研究所

情報をデザインするという視点からマニュアル制作やユーザビリティ評価に取り組んでおり、情報を自らの哲学によって構築する者を「情報大工」という名称で定義し、その活動を支援しています。当事務所のスタッフも情報大工メーリングリストに参加しています。ソフトウェアエンジニアは、納期に追われると、使いやすさよりも実装のしやすさをつい優先してしまいがちですが、情報大工の意識をいつも忘れないようにしたいものです。

KeiYu HelpLab

テクニカルライター 石田優子さんが運営する、オンラインヘルプ、オンラインドキュメント関連の情報サイトです。Windowsの新しいHTMLベースのヘルプ形式であるHTML Helpの詳しい解説が掲載されています。石田さんは、日本唯一のMicrosoft HTML Help MVP(Most Valuable Professional)だそうで、『HTML Help』(1999年 アスキー出版局 ISBN 4-7561-3060-7)の著者でもあります。

使いやすさ研究所

ユー・アイズ・ノーバスが運営する消費者のための情報発信サイトです。「使いやすさ日記」では、身の回りにある製品、施設、案内標識などの使いやすい点、使いにくい点を、写真を交えながらレポートしています。ユーザーの視点がどういうものなのか、改めて考えさせられます。

業界団体/標準規格

PCオープン・アーキテクチャー推進協議会(OADG)

PCオープン・アーキテクチャー推進協議会(OADG:Open Architecture Developers' Group)では、世界標準と言われるIBM社のPC/ATの技術を基礎として、ハードウェア仕様の策定やソフトウェアの互換性の向上を推進しています。かつてMS-DOSが全盛の時代、NECのPC-9800シリーズ(およびその互換機)がハードウェアで日本語をサポートしていたのに対し、OADGの策定したDOS/V仕様はソフトウェアでそれを実現していました。

情報サービス産業協会(JISA)

情報サービス産業協会(JISA:Japan Information Technology Services Industry Association)は、主要な情報サービス企業580社で構成する業界団体です。情報サービス取引ガイドラインソフトウェア開発委託モデル契約などを発行しています。

情報処理推進機構(IPA)

情報処理推進機構(IPA:Information-technology Promotion Agency, Japan)は、政府の特殊法人等整理合理化計画に基づき、2004年1月5日に発足した独立行政法人です(前身は情報処理振興事業協会)。技術・人材の両面から、ソフトウェア及び情報処理システムの発展を支える事業を展開しています。ITスキル標準センターでは、経済産業省の策定したITスキル標準を基盤とした人材育成を支援しています。また、CMMI(Capability Maturity Model Integration; 能力成熟度モデル統合)の公式日本語版も公開しています。

電子情報技術産業協会(JEITA)

電子情報技術産業協会(JEITA:Japan Electronics and Information Technology Industries Association)は、2000年11月、日本電子機械工業会(EIAJ:Electronic Industries Association of Japan)と日本電子工業振興協会(JEIDA:Japan Electronic Industry Development Association)の統合によって発足した業界団体です。身近なところでは、米PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)とJEIDAが共同で策定したPCカード規格が有名です。

日本工業標準調査会(JISC)

日本工業標準調査会(JISC:Japanese Industrial Standards Committee)は、工業標準化法に基づいて経済産業省に設置されている審議会で、日本工業規格(JIS:Japan Industrial Standard)の制定・改正などを行っています。JIS規格のデータベースを公開しており、PDFで閲覧できます。

Ecma International [英語]

Ecma Internationalは、ヨーロッパにおけるコンピュータ関連技術の標準化団体です。かつてはヨーロッパ電子計算機工業会(ECMA:European Computer Manufacturers Association)と呼ばれていました。元々はヨーロッパのコンピュータメーカーを中心に結成されたのですが、現在では全世界に影響を与える国際的な標準化団体になっています。

Infrared Data Association(IrDA) [英語]

IrDAは、赤外線を利用した近距離データ通信のための技術仕様を策定するために設立された業界団体です。IrDA の定める規格は物理層だけにとどまらず、安定した通信と相互接続性を確保するために、いくつものプロトコルの組み合わせによって成り立っています。携帯電話などのモバイル端末間で個人情報を交換する際に使われるIrMC(IrDA Infrared Mobile Communications)もそのひとつです。

Internet Engineering Task Force(IETF) [英語]

IETFは、TCP/IPなど、インターネットで利用される技術を標準化する組織です。標準仕様を策定する過程でRFC(Request For Comments)と呼ばれる文書を発行し、仕様上の不備や問題点がないかどうか広く一般にレビューしています。

Object Management Group(OMG) [英語]

OMGは、コンポーネントベースソフトウェアの市場の確立とそのプロモーションを目的とした組織です。異機種分散環境上のオブジェクト間でメッセージを交換するためのCORBA(Common Object Request Broker Architecture)やソフトウェア設計図の統一表記法であるUML(Unified Modeling Language)など、オブジェクト指向技術の標準化を進め、普及を図っています。

USB Implementers Forum(USB-IF) [英語]

USB-IFは、キーボードやマウスなどの周辺機器とパソコンを結ぶUniversal Serial Busの技術仕様の策定とプロモーションを目的として設立された業界団体です。USBの普及に伴い、シリアルポートやパラレルポートといったレガシーポートの廃止が進んでいます。USB 1.0/1.1では通信速度が1.5MbpsのLS(Low Speed)モードと12MbpsのFS(Full Speed)モードが定められていました。USB 2.0では新たに480MbpsのHS(High Speed)モードが加わり、USBの適用範囲がさらに広がっています。

World Wide Web Consortium(W3C) [英語]

W3Cは、WWWで利用される技術の標準仕様を策定する目的で設立された非営利団体です。IETFがインターネットのインフラとなる規定を中心に扱っているのに対し、W3Cはその上で利用されるWWWに関連した規定を中心に扱っています。

雑誌/書籍

日経システム構築 (旧日経オープンシステム)

日経BPが発行する「SEのための実践情報誌」です。システム開発の現場で役立つ実用的で具体的な情報が分かりやすく解説されています。当事務所で定期購読している唯一の日経××系の雑誌です。全般的にみて日経××系の技術情報誌は、文章の読みやすさはさることながら、図表の使い方も洗練されており、ドキュメンテーションの良いお手本になります。

Interface

CQ出版社が発行する「コンピュータ技術にこだわる専門誌」です。黒い表紙だった頃から愛読しております。かつてはハードウェア/ファームウェア寄りの記事が多かったように思いますが、表紙が白くなってからは少々ソフトウェア寄りの内容になっています。これも時代の流れでしょうか。それはともかく、この雑誌は後になって必ず役に立つと思ってなかなか捨てられない人が多いようです。実際、そうなることが結構あります。

トランジスタ技術

同じくCQ出版社が発行する「我が国でもっとも多くの人々に読まれているエレクトロニクス技術の専門月刊誌」です。「トラ技」の愛称で親しまれ、明和電機の歌にも登場する、業界ではとても有名な雑誌です。創刊が東京オリンピックの年(1964年)と言いますから、非常に長い歴史を持つ雑誌です。初めてこの雑誌を手にする人は、電話帳ほどの厚さにきっと驚くでしょう。もちろん内容はとても充実したものなのですが、半分は広告で占められています。この広告もまた貴重な情報源になります。とはいえ、さすがに毎月買っているとかさばるので、几帳面な人は広告部分を外してせっせとダイエットに励みます。今のところ当事務所では定期購読していませんが、本棚にはバックナンバーが居座っています。特集記事のいくつかは単行本化されているようですが、やはりこの雑誌もまた捨てられない雑誌の一つです。

SOHOドメイン (旧SOHOコンピューティング)

サイビズが発行するSOHO総合情報誌です。SOHO(Small Office Home Office)とは、 一般的に、ITを活用して事業活動を行っている数人程度以下の事業者またはその働き方のことを指しています。当事務所も発足して間もないSOHOですが、この雑誌を読みながら事務所の設立を夢見ていました。

経理/労務/法律

経理初心者おたすけ帳

個人事業を営む上で避けて通れないもののひとつが経理です。会計ソフトを利用してはいるものの、独特の概念や用語にはなかなかなじめないものです。ちょっとした買い物でも仕訳に悩むことが多いので、このような情報サイトは重宝しています。

国税庁

税務については、国税局や税務署の元締めである国税庁が発信する情報に注意しなければなりません。租税特別措置法に絡む通達がいくつも発行されています。税理士に委託せずに自分で経理をしていると最新情報に触れる機会があまりないので、国税庁のサイトは時々見ておきたいものです。タックスアンサー(税金相談)も要チェックです。

読み物/その他

Lepton's world

「闘わないプログラマ」、毎週楽しく拝見しております。

明和電機

土佐正道・信道の兄弟で結成された、自称「総合芸術ユニット」です。兄・正道氏が定年退職(?)したため、現在は弟・信道氏のみで活動しているようです。彼らを初めて目にした瞬間、そのインパクトに驚くと共に、技術者として嫉妬を覚えたものです。コンピュータ中心の現在のハイテクへのアンチテーゼとも思える彼らの創作活動には、見習うべきことがたくさんありそうです。